IQ130超発達凸凹ギフテッド男子と癌サバイバー母の成長記録

豊かな才能の反面、困り感満載の2Eギフテッドの日常。幼少期の凸凹ちゃんご家族のお役に立つ情報を発信。

普通級と支援級~悩む理由と我が家の判断ポイント~

(この記事は2022年5月9日に更新されました。)

この記事は、乳幼児期の発達凸凹ちゃんについて、少しでもお役に立つ情報をお届けできたら…という思いで書いています。

 

こんにちは、サトです。

 

 

年中・年長くらいになると、発達凸凹児の親御さんが頭を悩ます「普通級?支援級?問題」が、本日のテーマです。

 

★目次★

 

 

普通級が合っていたのは結果論

 

我が家も1年間、悩みに悩みました。

年長の始め頃「普通級なんて無理だ」と思っていた我が家ですが、最後には普通級に在籍することを決め、結果、ラッキーなことに小学校6年間で後悔することは一度もありませんでした。

 

しかしこれは普通級が良いとか、支援級が良いとか言うことではなく、たまたま我が子には合っていた、というだけの話です。

校区や学校内の環境が違えば、結果はまた違っていたかもしれません。

 

こんな決め方、考え方もあるのだと、あくまでご参考に読んでいただければ、と思います。

 

そもそもどうして悩むのか

普通級と支援級の狭間で悩んでいるうちに、悩みすぎて頭の中がぐちゃぐちゃになってしまったことがありました。

「普通級には行けない」と考えていたのに、「普通級の方が向いている」というアドバイスをいただいたことで混乱したり。

支援級・普通級それぞれの問題点を知っていくうちに不安になって、すっかり沼にはまってしまったのです。

その時に頭の中を少し整理しようと、「なんでこんなに悩むんだろう?」と考えてみたことがありました。

 

すると、我が家の場合

「1年後、3年後、5年後、社会性や学習面でどういう状況なのか、どういった課題がでてくるのか、我が子の将来像が全く想像できていない。」

ということが悩みの原因なのだと気づきました。

 

発達障害を持つ子供は、その子によって特性は様々です。

思い切りがよく行動的な子もいれば、極度に憶病な子もいる。

学習面でも、計算が得意だけど絵は苦手、逆に図工は得意でびっくりするような作品を作るけど作文が全く書けないなど、色々なタイプの子がいます。

ユウのようなIQの高い凸凹児でも、支援が必要な場面は子供によって全く違うのです。

 

療育などで発達障害を持つ子には出会うけれど、同じタイプの子がおらず、将来の我が子の姿と重なるようなお子さんに出会ったことがありませんでした。

「あぁ、大きくなったらあんな感じになるのかなぁ…」みたいなお兄さんとか…

 

それまで、「普通級と支援級の違い」や「どういった支援を受けられるか」ということは調べたつもりでしたが、結局支援を受ける側の我が子の将来像がイメージできないため、どちらが合うのか判断ができないでいたのです。

 

この点に気づいてから、情報収集の視点を意識的に変えていくことにしました。

 

 

どこで情報を集めるか

「普通級と支援級について」の一般的な情報に加えて、「わが子がどうなっていくか、どういう支援が必要になっていきそうか」という「我が子の将来像」についての情報も得られるよう注意しました。

 

◇以下、私の情報源をまとめてみます。

①「普通級と支援級の一般的な情報」について

・信頼できるネット情報・専門家のYouTubeチャンネル

・本

・療育の保護者会(先輩保護者のお話)

・親の会(情報収集のためにはじめて出席してみました)

教育委員会の方との面談

 

②「ユウの学校の支援・環境」について

・学校見学(普通級と支援級両方を見学、本人の感想)

・校長先生との面談

 

③「我が子の将来像・必要な支援」について

・幼稚園の先生

・療育の先生

・主治医の先生

 

 

聞いておきたい先輩保護者の話

このうち、療育の保護者会や、親の会の先輩のお話は、子供のタイプが違うので、我が子にどちらが合うのかという決め手にはなりませんでした。

 

ただ、実際に通わせている方の情報なので、参考になるものがたくさんありました。

例えば以下のような情報です。

〇支援級の先生だからといって、凸凹児の支援が上手とはかぎらない。

普通級でもうまく支援してくれる先生もいるので、先生との相性・運もある。

〇書くことに時間がかかるタイプの子は、普通級で漢字の書き取りの宿題に時間がかかり、つらい場合が多い。

〇普通級で補助の先生が付いてくれるかは、わからない。付いてくれてもずっとではなく、苦手な場面だけ付いてくれるなど部分的。支援の必要な数人の生徒に一人の先生がつくなど、配置の問題もあって流動的。

 

 

決め手になったのは経験豊富な療育の先生の話

普通級と支援級のことについて、色々と調べましたが、結局、我が家で決め手になったのは、③「わが子がどうなっていくか」という将来像についての情報だったと思います。

これについて、一番エピソード豊富に教えてくださったのは、「経験豊富な療育の先生」でした。

「経験豊富」というところがポイントで、色々なパターンの凸凹児について「幼児期から大きくなるまで」たくさん見ていることが大事だと思います。

我が子のようなタイプの子が、小学生になってどのようなことに困るか、どのような支援が必要かについて、経験上ご存知だからです。

 

 

専門家でも意見が分かれた

療育業界はどんどん拡大中なので、比較的若い先生が多い世界です。

若い先生にも素晴らしい方がたくさんいらっしゃるのですが、「この子が将来どうなっていくか」、「成長してからどういう支援が必要になるか」、とういことまでわかる方は少ないのでは…?、と思うことがあります。

 

ユウはベテランの療育の先生とは別に、他の事業所の比較的若い先生にもお世話になっていました。

その若い先生は

「支援級の方が何かあった時に安心ですからね」

という理由で、ユウに支援級をすすめました。

同じ専門家でも全く意見がちがったのです。

 

疑問に思った私は「普通級だと将来的にこの子にどのような困難がありそうですか?」と質問してみました。

その質問に対して、若い先生は具体的に答えることができませんでした

 

先生自身、ユウがどのように成長していくのか、あまりイメージできていなかったのではないかな?という気がします。

どうなるかよくわからないから、どういうふうになっても大丈夫なように…と考えると、支援級が安心なのかもしれません。

 

この若い先生、子供に寄り添ってくれる良い先生ですし、事業所の方針などもあったのかもしれませんが、よくわからないから安心な方に…考えてしまうと、ほとんどのタイプの凸凹児が支援級ということになってしまうと思います。

 

 

決め手になったベテラン先生のアドバイス

一方、ベテランの療育の先生によるアドバイスは以下の通りでした。

〇板書をノートに書くことや、話を聞いてメモを取ることなど、一部難しいことがあるかもしれないが、普通級で先生と連携していけば対処できる範囲だと思う。

(実際も、その通りになりました。)

 

〇漢字の書き取りなど書く分量が多い宿題は、先生に調整してもらうようお願いする手もある。

(実際には…低学年の間は時間がかかって苦しみましたが、高学年になると問題なし。ただ、宿題の調整は本人が嫌がったので、全くしてもらいませんでした。)

 

〇普通級で、健常児の中で社会性を学ぶ方がユウには向いている。

(実際には…友達付き合いが上手い子の真似をするので、社会性がとても身についたと感じます。小さなトラブルはあっても、大きな問題はなく過ごしました。担任の先生がうまく間に入って下さることもありました。係や委員会活動などの仕事の分担もやりがいを感じてやるタイプだということには、小学生になるまで気づきませんでした。)

 

〇幼稚園で加配の先生が自分だけに付くことを嫌がり拒否していたので、支援級で手厚く見てもらうことを本人が嫌がるだろう。

(実際には…支援級に行ってないので何とも言えませんが、宿題だけでも自分だけ違う扱いを嫌がって受け入れなかったので、自分だけ特別扱いは嫌がったと思います。ただ、本人の障害への理解をもっと深めるようにすれば、嫌悪感は解消されるのかもしれません。)

 

〇ユウの性格を考えると、最初から支援級だと「俺は発達障害だから」と、できることまであきらめてチャレンジしくなる可能性がある。

(もちろん先天的に苦手なことは無理に頑張らなくてよい、ということが前提ではあります。)

 

〇支援級の先生は、支援学校の先生と違い、特別支援のプロではない。正直、普通級の担任の先生の方が上手い支援をしてくれる場合もある。

 

以上のようなの理由から、ユウには普通級の方が合っていると強くすすめられました。

正直、この相談をするまでは、私たち親は「普通級は無理だ」と思っていたので、

「本当にユウは普通級でやっていけるのですか?」

と何度も確認したほどです。

 

「普通級でやっていけるし、合っていると思います。

担任の先生の合う合わないがあって、それは運の面があります。もし合わない先生になったときは、一時的につらくなる場合があるかもしれません。しかし、それは支援級でも一緒です。いや支援級の先生と合わなかった場合の方がもっと大変かもしれません。」

ベテラン療育の先生は、このように答えられました。

 

アドバイスを聞き入れた理由

私たちは、このベテラン先生が、

・様々なパターンの発達凸凹児を、幼児から大きくなるまで支援されていて、将来的にどういう課題が出るかということについて、経験的に知っていること。

(逆にユウの将来的な課題について、私たちは全くわからない。)

 

・数年にわたりユウを支援して下さり、ユウの特性を熟知されていること。

 

・学校にも訪問支援で出かけたり、学校の先生の研修をするなど、一般的な小学校の特別支援教育について詳しいこと。

 

以上のことから、自分たちの「支援級ではないと無理」という考えを捨て、療育の先生のご意見を聞き入れ、ユウを普通級に通わせることに決めました。

 

入学した当初、慣れない環境が苦手なユウは苦労したと思います。

ですが私たちの心配をよそに、授業中は着席して授業を受けられたし活発に発言もして、学年が上がっていくごとに学校生活の困りごとが減っていきました。

(ちなみに3歳のプレ幼稚園の頃は、教室に入れない、着席できない子でした。)

 

 

あくまで決め方の1パターンにすぎません

これはユウという子供の特性を見た上での判断であり、他の発達凸凹を持つ子も普通級へ…とおすすめしているのではありません

また、上でご紹介したベテラン先生のアドバイスをもらっても、最終的に決断するのは保護者であり、あくまで自己責任のもと、夫と私が決断しました。

他の保護者の方であれば、違った決断をしたかもしれませんし、どちらがより良かったのかは、確かめるすべもありません。

 

ユウが頑張って学校に通うことができ、私たちも後悔のない決断ができたというのは、担任の先生やクラスメートとの出会いなど、運も良かったのだと思います。

 

 

 

今回は長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

こんな決め方があるという参考にしていただけると幸いです。

お子さんに合った学びの場が見つかることを、お祈りしています。

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