(この記事は2022年4月12日に更新されました。)
この記事は、乳幼児期の発達凸凹ちゃんについて、少しでもお役に立つ情報をお届けできたら…という思いで書いています。
こんにちは、サトです。
前回は、知能検査やわが子ユウのIQが大幅に変化した理由などについてお話しました。
今回の記事は、その続き、IQが高ければ、支援は必要ではないのか?というお話です。
前回の記事がまだの方は、ぜひこちらをどうぞ↓↓↓
★目次★
結論から言ってしまうと、前編でもふれた通り、
障害の程度によりますが、支援の必要な場合が多いと思います。
どんなことに困難があるのか?
高IQの発達凸凹児は、学習障害などがなければ、普通級で勉強している子もたくさんいます。
ユウも小学校1年生からずっと普通級に在籍していて、勉強自体は得意な方だと思います。
しかし学校でやっていることを個別にみると、
「黒板を見てノートを取る」
「人の話を聞きながら内容をメモする」
「自分の考えをまとめて作文を書く」
「図工の作品を時間内に作る」
「ノート1ページ分の漢字の書き取りをする」
などなど…非常に苦手なことがありました。
これらの苦手なことに、低学年の頃は困っていました。
苦手なことを強いて辛くならないように、困らないように担任の先生と相談して、配慮を考えていただきました。
とは言っても、普通級なので、「できないことを叱らない」とか、「できるまで無理にやらせない」とか、普通級の先生で対応可能な事にはなります。
「図工の作品を時間内に作る」であれば、大まかな作業ごとの時間配分を黒板に書いておいてもらうとか、
「作文を書く」であれば、あらすじを本人から口頭で聞いて、メモしてもらうとか、
そういった配慮をしてくださった場面もありました。
宿題の漢字の書き取りは、先生が「宿題を減らしてもいい」と言って下さっても、本人が「他の人と違うと、友達の目が気になる」という理由で、了承しませんでした。
上に書いた苦手なことは、学年が上がっていくと授業で困らない程度になったものも多いです。
ただ、本来的に苦手なことには変わりなく、頑張ってやっている、という印象です。
そして、「人の話を聞きながら内容をメモする」ことは、今もほとんどできません。
これについては、今も学校の先生の方で「話をきちんと聞いていればよいということにして、あまり無理に頑張らせない。」という対処をしてくださっています。
記憶力は非常に良いので、メモを取れなくても、あまり困っていることは無いようです。
「強みに対する支援」が実は必要
普通級の中で生活していると、発達に凸凹がある子は凹部分が目立ってしまい、自己肯定感が下がってしまうことがあります。
ユウのように特性上完璧主義だったり、「0か100か」で考える子の場合、「自分は何をやっても駄目だ」という思考に陥ってしまいがちです。
そこで、強みを生かした活動が存分にできる環境が非常に大事だと言われています。
強みを発見して伸ばすことは、将来の進学・就労を考えたときにとても大事になっていくので、高IQ凸凹児が自立していくうえで、とても重要なことです。
もしかしたら、将来的には弱い部分を支援することよりも大事かもしれません。
ただ、日本の学校では、凹についての支援はあっても、凸についての支援はありません。
今のところは、家庭や習い事で発揮するということを考えるしかありません。
高い部分についてはずば抜けていて、授業が解りきっていてとても退屈だという子もいるようです。
小学校6年生が1年生の授業を毎日聞く、という状況をイメージしていただけるとわかりやすいかもしれませんが、それを毎日続けるのは、きっと苦痛なのだと思います。
高IQ凸凹児は適切な支援が受けられず苦しんでいるケースも
IQの高い凸凹児は、一方では学校生活の中で、努力しても克服できない苦手を強いられ、他方では得意な面については自分に合った内容の教育が受けられないこともあり、本来であれば弱みと強みについて二重の支援が必要な存在です。
IQが高いのであれば支援は必要ないというのは大きな誤解で、現状では十分な支援が得られなかったり、もともと人間関係が苦手な子も多くて、無気力や不登校になったり、2次障害を起こすリスクを抱えています。
発達障害を抱える子供たちの中で、一番支援がない層ではないか、と感じることも多々あります。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。